バーンズ・サパーの伝説

ロバート・バーンズの毎年恒例のお祝いであるバーンズ・サパーの歴史と継続的な人気を紹介します。これは「The Ultimate Burns SupperBook究極のバーンズサパーの本」と「TheUltimate Guide to BeingScottishスコットランド人である為の究極のガイド」の著者であるClarkMcGinn氏によって書かれました。

1801年、ロバート・バーンズの5年目の命日に、彼と親しくしていた9人の男性が、彼の人生と作品を祝おうと、エアシャー南部のアロウェイにあるバーンズ・コテージで夕食会を開きました。セレモニーのマスターを務めた ハミルトン・ポールと客人はラビー(バーンズの愛称)とのフリーメーソンの兄弟愛を分かち合い、ポールが考案したふっくらした素晴らしいハギスを中心とした儀式のような夜に酔いしれました。 バーンズの作品の朗読と歌、そして彼らの友人であった英雄の想い出に詩で乾杯。

それはとても陽気な夜でした。そして翌年の1月にも、この吟遊詩人の誕生日を祝うディナーに再び集まろうと約束しました。今も当初の形態が受け継がれていますが、彼らがバーンズ・サパーとして知られる世界的な現象の発案者であったことは、ほとんど知られていません。

バーンズの人気は彼の早すぎる死の後に急速に高まり、彼の詩や歌を共に楽しむ為に親しい友人が毎年集まるという考えは人々の心を掴みました。

通常、十数人以上の男性が集まり着席の食事をしました-中産階級と同じくらい頻繁に働く男性-時々、ラブが頻繁に行っていたバーで。 しかし、本当のリンクは、愛と自由、そして人類の本質的な価値のメッセージをうたう彼の詩でした。 多くの初期の夕食は、今日も存在するバーンズ・クラブによって開催されましたが、大きな盛り上がりのきっかけは、1815年にエジンバラのウォルタースコット卿が、「Immortal Memory不滅の記憶~バーンズへの賛辞」を述べた「The Ettrick Shepherd エトリックの羊飼い」のホグ氏と開催したバーンズ・サパーでした。

グローバル化

スコットランド以外での最初の晩餐会は、1806年にオックスフォード大学で(グラスゴーの学生数名が主催)、ロンドンでは1810年に最初の吟遊詩人のパーティーが開かれました。

それから20年、イギリスの田舎町でもスコットランドの商人が取引しているところならどこでも、次々とお祭りが始まりました。このフォーマットは人気がありました-より広いクラブの一部として、またはパーティーと詩の毎年の組み合わせとして。

当時、多くのスコットランド人は地元で良い教育を受け、その後、富を求めて(または少なくとも帝国を築くために)海外に旅立っていきました。それに伴い、バーンズ・サパーも広がっていきました。早くも1812年には、陸軍将校がインドで最初のサパーを開きました。ほぼ同じ時期にカナダを訪れた商人は、スコットランドより更に寒い1月の風が吹くカナダで、ハギスを紹介しました。 商人や大臣(そしておそらくは数人の囚人)は、1823年から始まったお祭りはバーンズの作品をオーストラリアへ伝え、1844年には最初の正式なバーンズ・サパーが開かれました。

バーンズ・サパーは単なる帝国の話ではありません。 フィラデルフィアでラビーの作品が出版された当初から、彼の才能と生まれたばかりのコロンビアと共鳴した彼の哲学に、アメリカは沸き起こりました。こうしてバーンズ・サパーはディアスポラ(イスラエルを出たユダヤ人)だけでなく幅広い人々に広がりました。同様に、20世紀には、中国、特にロシアが詩的な赤い夜明けの先駆者を受け入れ、バーンズとバーンズ・サパーは2つの共産主義の超大国の壁を越えました。 今日でも、ロシアの1月は、あふれんばかりのバーンズ・サパーでいっぱいです! そして、異文化間の結合という点では、バンクーバーで起こった、スコットランドの伝統料理ハギスと中国の新年の挨拶「Gung Hay Fat Choi ガン・ヘイ・ファット・チョイ」を組み合わせた「Gung Haggis Fat Choiガン・ハギス・ファット・チョイ」のパーティーという現代的な発明には、きっとバーンズも微笑んでいることでしょう!

バーンズ・サパーの遺産

それはユニークな遺産です。中央機関がルールを作ったり、スピーカーを組織したり、調子を設定することなく自発的に他の詩人の誕生日会が開かれることは世界中探してもありません。 ラビー自身がそうだったように、バーンズ・サパーはまさにすべての人に開かれています。

彼の250周年にあたる2009年の「Home Coming year帰郷の年」には、何百ものバーンズ・サパーが特別なお祝いのプログラムの重要な部分をしめていました。「バーンズと今日世界中で彼の遺産を生かし続けている人々を称える」というスコットランドの首席大臣の言葉通り、旅行者も住民も、この楽しい祭典に参加しました。

ですから、大宴会を主催する場合でも、数人の友人とダイニング・テーブルを囲う場合でも、バーンズナイトを祝うことができます。ハギスを持って、彼の詩を楽しみ、そして彼の才能に寛大な乾杯するのもお忘れなく。コテージの9人の男性から始まり、今では世界中に響き渡っているスコットランドが世界に贈った贈り物を分かち合いましょう!