ペール・ブルー・ドット (青白い点)私たちの青い惑星
わかっている限り、水と生命に満ちた私たちの惑星は、宇宙でたったひとつのものです。
青は、地理的に、そして私たちの世界の海を守るという共通の責任をつうじて、私たちを団結させてくれます。私たちは協力することで、海洋環境のより良い未来を守ることができるのです。
ペール・ブルー・ドット(青白い点)
有名な天文学者や作家、放送局のカール・サガン氏がNASAに、太陽系を離れる前に地球の写真を撮るために、無人宇宙探査機「ボイジャー1号」を振り向かせてくれるようたのんでから30年の月日がたちます。今や広大な宇宙に浮かぶ小さなペール・ブルー・ドット(青白い点)は地球の象徴的なイメージです。私たちは、美しいが壊れやすく、水に満ちた惑星に住んでいて、その全ての水には生き物が住んでいること、また私たちにはそれを守る責任があることを思い起こさせてくれます。
「もう一度その点を見てみてください。それは、私たちが今いる場所、住む場所であり、私たち自身なのです。」
~カール・サガン氏のことば
つながる世界の海
全地球の風のパターンによって作られた循環海流と、地球の自転によって作られた力によって動かされた偉大なベルト・コンベヤーは、地球を取り巻く海水や、それと共に熱、食糧、そして人々までも循環させます。これらの「循環」の動きに加えて、海の温度と塩分の違いによって引き起こされる「垂直」の循環は、海洋の一部での「行動」や「効果」が、他の場所でも感じられることを意味しています。私たちはつながっているのです。
海の物語
私たちが作る詩や文学、音楽、芸術、ポップカルチャーには、海についてのアイデアやイメージや物語があふれています。古くは、大きなフォークのような形をした三つまたの鉾を振り回す海の神々から船乗り、ネモ船長やドリーのような探検家や冒険家、スコットランド神話に出てくるケルピーやセルキーまで。海の中や沿岸やその近くに住んでいるものは、いつも物語の中心にいました。
神話
民話には、海を愛する様々な想像の生き物が出てきます。ほんの一部をご紹介しましょう:
名前:セルキー
場所:スコットランド
セルキーは水中ではアザラシであると言われているが、陸では皮膚を剥がして人間になる。
普通の人間が人間の姿のセルキーをで見ると、恋に落ちる。
名前:ケルピー
場所:スコットランド
ケルピーは、いつもは馬の姿をしていますが人間にもなれる神秘的な水の精。しかし、ボートに乗る時は十分注意すること。しっかりつかまっていないと、水中に引きずり込まれてしまう。
名前:ネス湖のモンスター
場所:ネス湖
「ネッシー」とも呼ばれる空想上のモンスターがネス湖の奥深くに住むという噂がある。その姿を(動画やまたは直接)とらえようとする多くの試みにもかかわらず、ネッシーはとらえどころのないまま。
名前:クラーケン
場所:スカンジナビア
巨大なタコのような生き物であるクラーケンは、船員を狩り、巨大な触手で船全体をひっくりかえすことができると言われている。ストーリーは、実在する生き物である巨大イカに基づいているという説がある。
名前:人魚(マーメイド)
場所:世界中
半魚人の話は、世界中の多くの文化や物語にみられる。一般的には女性で、男性の人魚はマーマンと呼ばれる。
名前:アシュレイズ
場所:スコットランド
この水の中に生きる妖精は、しばしば幽霊と間違えられ、海の奥深くに住んでいて、夜にしか見られません。陸に上がることはできず、日の出前に水中に戻らなければならないと言われている。
名前:グリンディロウ
場所:イングランド
この怪しげな水の悪魔は、細長い腕で、水際に近づきすぎた子供をつかんでおぼれさせると言われている。
名前:カッパ
場所:日本
この水の妖怪は、手と足に水かきがあり、カメのような甲羅を持つ人間のような姿をし、キュウリと相撲が大好きだと伝えられている。
名前:ドラゴン
場所:中国
このコイル状の水龍は、中国の芸術における古代のモチーフ。 飛ぶことはできず、水生湿地の奥で冬眠すると言われている。
名前:ブルー・メン・オブ・ザ・ミンチ
場所:スコットランド
人間とほぼ同じ大きさと形をしているが、全身青色をしている。この神話上の男は、嵐を起こす力を持ち、船長に詩のコンテストで挑戦すると言われる。
名前:海ぼうず
場所:世界中
未知の領域やその水面下に隠された謎を示している古い地図には、海ぼうずやドラゴンがいる場所が記されていた。