TARTAN / タータン
「タータン」は、スコットランドの氏族が独自の色とパターンの組み合わせによる格子柄を家紋として使用し、代々受け継がれているもの。キルトやマントに使用され、氏族の誇りを表現し、現在でも新たな色の組み合わせによる「タータン」が続々と誕生し、その可能性と魅力はこれからも無限大だ。
タータンは多色の格子柄のデザインで、縦と横の対照的な色の線(縦糸と横糸)で構成されるスコットランドの氏族(クラン)が何世代にも渡って開発した織物です。
本来のタータンは布が織られる地元の植物、根、果実、樹木等を染料として作られました。同じ地域の人たちは同じタータンを着ていたので、その結果、クラン・タータンとなりました。「クラン」とはゲール語で“家族”を意味します。現代では、タータンは家族だけではなく、学校やクラブなど所属を示しています。
現在、5000種類を超えるタータンが存在すると考えられており、4000種類以上のタータンが“スコティッシュ・レジスター・オブ・タータンズ”に登録されています。