7人制ラグビーの始まりはスコットランドのメルローズ

1823年イングランドのラグビー校でウェブ・エリス少年がフットボール(サッカー)の試合中にボールを手に持って走ったのがラグビーの発祥として知られているが、オリンピック競技にもなっている「7人制ラグビー」の始まりは、スコットランド・フットボール・ユニオン(現スコットランド・ラグビー)と呼ばれる協会が結成されて10年後の1883年、スコットランドのボーダー地方にあるメルローズという町の困った事情からだった!?

メルローズ・クラブはラグビーは強かったのですが、厳しい経済難に陥っており、委員会は1883年のシーズンの終わりに資金集めの為のスポーツ・デーを開催することにしました。

委員会が経費の削減に頭を悩ませていたのをうけ、肉屋の見習いネッド・ヘイグと店主のデービッド・サンダーソンは、選手を15人からフォワード3人、ハーフ・バック2人、バック2人の合計7人に減らし、ハーフタイム1分を挟んだ前後半7分ずつの合計15分で行うことを提案しました。委員会は全員一致で、7人制ラグビー・トーナメントを開催することを決めました。この時にはまだ、誰もこれが歴史的な決断になろうとは思ってもみませんでした。

1883年4月28日、今では有名なグリーンヤードで、ボーダー地方の7チーム(ガラ、セルカーク、セントカスバートのホーイック、アールストン、メルローズ、ガラフォレスト、セントローナンのインナーレイテン)が参加して、最初の7人制のトーナメントが開催されました。地域最強のガラとメルローズが決勝に進み、15分の試合は引き分け、エクストラ・タイムでメルローズのキャプテン、サンダーソンがトライをきめ、メルローズがレディースカップを手にしました。このプレーは、現代の私たちにも馴染みのある「エクストラタイムのサドン・デス」の誕生の時でもありました。