秘められたサンゴの生態
サンゴは生き物で、ポリプと呼ばれる数千もの個体が集まってできています。このサンゴ・ポリプはイソギンチャクやクラゲの仲間に分類される小さくてやわらかい動物です。中にはポリプが硬い骨格をつくるサンゴもあり、ミドリイシの仲間、アクロポーラは硬いサンゴで、世界中のサンゴ礁に見られます。
役に立つ藻類がサンゴの中に生息し、太陽の光を使ってエネルギーとなる砂糖を作ります。このエネルギーがサンゴに食糧を提供し、それとひきかえに、サンゴは藻類に二酸化炭素と安全な棲み処を提供しているのです。サンゴはまた、ポリプにある毒針を使って、浮かんでいる食糧を気絶させてつかまえて食べることもできます。サンゴは、海綿動物やイソギンチャク、ヒトデ、カニ、カメなど、ほかの多くの動物に避難場所と食物を提供する巨大なサンゴ礁を作ることができます。
生き物をつくってみよう!
用意するもの:
• えんぴつ/ ペン
• 画用紙
• クレヨン / マーカー / 色えんぴつ
• メモ用の紙
作り方:
1. 色々な種類の動物が、どのようにして食糧を得ているか、またほかの動物に食べられてしまわないために、どのようにして身を守っているのかを話し合ってみましょう。
2. 生き物が食糧を得るためにできる色々な方法についてアイデアを話し合ってみましょう。また、そのアイデアを草食動物、雑食動物、肉食動物に分けて整理してみるのもいいでしょう。
3. まわりの景色に溶け込んで身を隠すカモフラージュや、毒や歯や「煙幕」などのような、生き物が自分の身を守るために持っている方法にはどんなものがあるか話し合ってみましょう。
4. ここまでで話し合ったことをふまえて、想像力をめぐらせてサンゴ礁に住む生き物をデザインしてみましょう。
5. 次に、あなたがつくりだした生き物の絵を描いてみましょう。絵の中には、その生き物が棲み処にいるところや、身を守ったり、食糧を得たりする場面も描いてみましょう。名前をつけるのも忘れずに!
何が起こっていたのでしょう?
サンゴ礁は「海の熱帯雨林」と呼ばれて、生物学的に地球上で最も多様な海洋生態系であり、地球環境の中でも最も壊れやすいもののひとつです。
サンゴ礁などの特有の生息地に住む動物は、生き残るのに役立つ適応性を持っています。この適応性は、避難場所を見つけたり、サンゴ礁の中に住むクマノミの針に免疫を持つクマノミを見つけたり、サンゴが小さな毒針がある触手を浮遊させて獲物をとらえるように食糧を得たりするのに役立ちます。
サンゴ礁にはあまりに色々な種類の動物が住んでいるので、毎年新しい生き物が発見されています。
ウミエラをつくろう!
ヒカリウミエラは体長40センチまで成長しますが、表面に出ているのはたった半分だけです。「海の羽ペン」と呼ばれるウミエラは、羽のような形をした群体動物で、ピンクがかった赤色で、異変を感じると生物発光します。
用意するもの:
• 紙
• はさみ
• 穴あけパンチ
• はりがね
• テープ
• ねんど
• ペン
• 小さな丸いシール(無くてもよい)
• プリンター
つくり方:
テンプレートシートから形を切り抜いて、作り方にそってウミエラを作ってみましょう。
ダウンロード: ウミエラのテンプレート、ウミエラ作り方
コシオリエビをつくろう!
コシオリエビは、背腹が平らになったロブスターです。2対の触覚と5対の脚があります。一番長い脚の先はツメになっており、体長の6倍以上になることもあります。一番短い脚は甲羅の下にかくれており、掃除に使つかわれます。
必要なもの:
• 紙
• ハサミ
• ストロー (太いストロー2本、細いストロー4本)
• テープ
• ペン
• プリンター
つくり方:
テンプレートシートから形を切り抜いて、作り方にそってコシオリエビを作ってみましょう。
ダウンロード:コシオリエビのテンプレート、コシオリエビ作り方